~こころブログ~ こみやゆみこ

主人のがんと私 。〝心をほぐし、心に寄り添う〟伴走者の日記

隣の席の…

 

年末に主人の実家に帰省してきました。

 

高速バス→

地下鉄→

飛行機

を乗り継ぎました。

 

 

高速バスはすでに乗客が多く、

主人・私・娘(6歳)

3人が並んで座れる一番後ろの席は空いていませんでした。

 

 

なので、

少し前に主人と娘は二人がけに座り

私だけ一人で、一番後ろの席の真ん中(やや左寄り)に座りました。

 

 

 

右隣の方は

リュック・旅行鞄で3個あり、座席には大きな発泡スチロールを置いていて、すでに寝ていました。

 

 

左隣の方は

若いお兄さんで、帽子をかぶりイヤホンをしていました。

 

 

 

私と、主人のやりとりをみていたのか、

出発してしばらくすると、

 

 

左隣のお兄さんが

「席かわりましょうか?」

と前の席を指さしてくれました。

 

私「あ、すみません。ありがとうございます。」

と頭をさげました。

 

しかし、

よく考えると右隣は発泡スチロールもあり3人は無理と思い、

私「でも、コレ(発泡スチロール)もあるので、大丈夫です。すみません、ありがとうございました。」

と伝えました。

 

お兄さんも、あぁ…。と行った感じでした。

 

 

乗車できる最後の停留所で、

お兄さんが立ち上がったので

あ、やっぱり変わって下さるのか!

と思い、

とっさに「ありがとうございます。」

と伝え、

主人に「席を変わって下さるよ。」

と伝えに行きました。

 

 

そして振り返ると、

お兄さんが右隣に寝ていたおじさんを起こし、発泡スチロールを叩いていました。

すると、おじさんは横にして置いていた発泡スチロールを縦に置き直しています。

 

 

席の移動が終わり再度お兄さんのところへ行き、

「すみませんでした。ありがとうございました。」

と伝えました。

 

 

 

皆さんはいかがでしょうか?

 

何か感じることはありましたか?

 

 

 

私は、

席を変わってくれること自体がありがたいことだと感じました。

そして、おじさんに注意までしてくださるとは、まさか思ってもいませんでした。

 

 

 

私なら出来なかったですし、

おじさんを起こして注意することなんて、選択肢にもありませんでした。

 

 

 

 

運転手さんも、

荷物は座席に置かずに…と

マイクで案内しています。

補助席を使うくらい、沢山の方が利用していて、それでも座席に荷物など置いている方もいらっしゃいました。

 

 

 

 

荷物は下のトランクルームに預ければいいのにと思う方もいるかもしれません。

 

でも、隣に他人が座る事が極度に苦手の方もいるかもしれません。

 

 

 

自分のモノサシで勝手に考えていることは多々あると思います。

 

 

 

十人十色で様々な考え方があります。

 様々な価値観もあります。

 

 

その何気ない今回の一コマでも、色々なことを考える事が出来た出来事でした。

 

 

 

私に必要な出来事だったのだと思いました。

 

 

 

 

 

最後に。

 

主人に

私「カッコイイことできる人だね。」

と言うと、

主人「親子だったんじゃない?」

私「うそーーンー」

 

 

それもまた考えてもいなかった

主人の意見でした(笑)